いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
「で、何してたの?あの子たちに何話しかけてたの?まさか学校に入れて欲しいって頼んでたんじゃ…」
「あれ、何で知ってるの?」
やっぱりー!
「采斗は俳優をやめて犯罪者になりたいの!?」
私の脳内に流れる映像。
パトカーに乗せられた采斗が俯いたまま連行されていく…
「ちょっと待ってよ。何でそうなるの?」
「俳優の仕事によっぽどストレスたまってたの?それでこんな奇行を!?いや、もしかして私との同居がよっぽどストレスに…?」
「違うから!落ち着いて優里」
采斗がポンポン、と私の頭に手を置いて軽く叩く。
「探してたんだよ。でも見つからないから、やっぱり学校内かなって」
「探してた…どういうこと?」
「優里のシャーペン。失くしたんでしょ?だから探してた」
…うそ。
『探し物って?見つかったの?』
『…見つからなかった。シャーペンなんだけど』
そのために、こんな朝早くから…?