いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
「…わ、たしは…」
「…ごめん。やっぱいい。返事聞く勇気ないかも、まだ」
采斗が今にもキスしそうな距離から離れて、私の頭をポンポン、と撫でた。
「そのかわり、俺はこのチャンス絶対逃す気ないから。
高校卒業してこのままバイバイとか絶対させないから…覚悟しといて?」
そう言って不敵に微笑んだ采斗は、
「そろそろ中戻ろっか?」
窓を開けて、私を中に促す。
「うん…ありがとう」
…よかった。
あのまま采斗に返事を求められてたら、私、何て言ったんだろう。
もう忘れたと思ってたのに。
絶対に持ってはいけない気持ちだから…