いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
それから、体調が悪化してきたから、申し訳ないけど帰って欲しい、と2人に伝えると、2人は心配そうな顔をして、「お大事に」と帰っていった。
2人が帰った後のリビングに、采斗と2人。
「さっきのどういう意味?都さんにも同じようなこと言ってるって」
ソファに座る私に、立ち上がったままの采斗が急かすように聞いてくる。
「…見たんだから。佐保さんの…キスマーク」
「……は?」
「言ってたんだから。時々YUUはこういうことをするって」
「…ちょっと意味わかんないだけど。都さんが本当にそんなこと言ってたの?」
「言ってたよ!YUUにとっては、私も佐保さんも遊びだって」
「……ちょっと待って」
采斗が眉間を抑える。
「本当に都さんがそんなことを言ってたとして…優里はそれを信じるの?この俺が遊びで、優里に好きだとか言ってるってこと?」
「………」
「なんか言ってよ優里」
「だって…そっちの方が…しっくりくる」
采斗が私のこと本気で好きなんて、やっぱりおかしいよ。