いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~



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「私さっき部活でマフィン食べたばっかなんだけど?」



「そう言うなって味噌ラーメン奢るから…」



「だからお腹いっぱいだっつってんだよ」




部活が終わりスマホを開くと、稟琉のスマホに一岡からメッセージが入っていた。



そして仕方なく言われた通り指定されたラーメン屋に駆けつけると、背中にこれでもかと哀愁を漂わせた幼なじみの姿があった。




「……恐ろしいことに……自分の言った言葉が全てブーメランとして帰ってきたんだ…言いたいことは言っといた方がいいんじゃね?って…

俺は結局何も言えてねえんだけどな!!!もう言う前に答え出てるしな!!!」




どうやら自暴自棄になっている模様。



一岡の気持ちなぞ100億年前から知っている稟琉は、言わずもがな大体の現状を把握する。




「あーよかった、カウンター席にして。背中押すとかいいながら既に泣いてたしな、もうその時は」




稟琉は無言で一岡の隣に座ると、




「店長!餃子三人前!」




威勢よく餃子を注文した。




「…餃子三人前って…誰が食うんだよ」


「は?マサしかいないでしょ」


「俺!?すでにラーメン1.5杯食ってるんですけど!?」


「うっさいなー、こういう時は黙って食え!あ、ちなみにマサの奢りね?」


「待って?お前ヤクザじゃね?」


「今日はとことん付き合ってあげるから。優しい幼なじみに感謝しなー」





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