いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
采斗の優しい瞳が私を見つめる。
ぎゅっと胸が苦しくなる。
「優里、俺にチャンスをくれない?」
采斗の静かで真剣な声。
「俺、優里に信じてもらえるように頑張るから。だから…っ!?」
たまらず駆け寄って、思い切り采斗に抱き着いた。
「ゆう…り?」
「ごめんね。信じる。采斗があんな嘘つくわけないって…本当は分かってた」
求めていた温度に泣きそうになる。
私、ずっとこうしたかったんだ。
たぶんもう、何年も前から。
「私も采斗が好き。ずっと前から好き。采斗は私の初恋だから」