いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
「あや…と…」
真っ白な天井の中に見える、采斗の整った顔。
ものすごくドキドキしてるのに、「あ、二重の線綺麗」なんて思った。
「…優里」
チュ、と采斗の唇が今度はほっぺに落ちてくる。
「ちょ…采斗、メイク…ついちゃうよ」
「ん、優里のメイク、全部俺が食べてあげる」
「食べ…!?」
とろけるように優しく細められた采斗の瞳に、私が、私だけが映っている。
どうしよう…甘すぎてなんだか頭がクラクラしてきた…!!心臓がドキドキ忙しく鳴り響いている。
このままじゃ…
「あっ佐保さん!」
「え?」
甘死する!!(※あまりの甘い雰囲気に死ぬこと)
采斗がパッと後ろを振り向いた隙に、急いで采斗の下から抜け出した。