蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集
考えて。
考えて、考えて。
一番良いって思ったことを、
勇気を出して声にした。
「いつか……私の隣で……
紅色と黒のタキシードを着て……
永遠を誓って欲しいくらい好きです……」
「それ、逆プロポーズ?」
「そ……そういうわけじゃ」
「違うわけ?」
「違うけど……違わない……」
「心美、何それ」
アハハと笑う綺月君の胸に、
思いっきり顔をうずめる私。
だって、綺月君に突っ込まれるたびに
恥ずかしくて、
顔が熱くなってしまうから。
きっと私の顔、リンゴよりも
真っ赤に染まっちゃってるよ。