蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集
その後の悲劇を、ちょっとだけ。
私達のキス現場を目撃していた、
蓮見さん。
「心美ちゃん、熱が下がったの?」
と、駆け寄ってきて。
「綺月と寄りが戻って良かったね~」
女神級のお姉さん顔で、
私の頭を撫でてくれたのに。
綺月君の前に仁王立ちした途端、
美女が急変。
眼をつり上げて、鬼化。
「き~づ~き~
この部屋、
絶対に見るなって言ったよね?」
綺月君は正座で
蓮見さんのクドクド説教を
聞く羽目に。
「綺月君のせいじゃなくて、
私のせいで……」
耐えかねた私が、
蓮見さんの腕にしがみついた瞬間。
「天使の心美ちゃんに免じて、
綺月のこと、許してあげる」
と、女神さまに戻ってくれました。
美女は怒らすと、怖いようです。
そう言えばもう一人。
怖い人が、千柳さんのお屋敷に。
私と綺月君が、よりを戻したって知ったら
天音くんは
悪魔モードで、怒りだしちゃうかな?
千柳さんのお屋敷に帰るのが、
怖くなってきちゃったよ……