蜜甘同居こじらせ中 その後 短編集
「それにね、僕。
心美ちゃんの代わりの女の子、
見つけちゃったんだ」
「どんな奴?」
「心美ちゃんみたいに優しくてね。
綺月君みたいに、イジメたくなっちゃう子」
「天音君、好きな子ができたの?」
俺の心に沸いた疑問を
目を見開いた心美が
身を乗り出して聞いた。
「心美ちゃんも知ってるでしょ。
僕は、一生、恋なんかしないって」
「俺らの知ってる奴?」
「同じ学園の子だけど、
学年が僕らより一個下だし。
二人は知らないと思うよ~」