Livre magie〜今世の幼なじみ〜
二人で歩きながら、仕事のことや趣味の話をして、街で一番大きな図書館へと入る。お互いに読書が好きで、図書館巡りを一緒にしたりするんだ。
街一番ということもあり、この図書館には置いてある本の数がとても多い。近所にある図書館とは比べ物にならないくらいだ。
「すごい!読みたい本がたくさんある……」
小声でひとりごとを呟き、読みたい本を何冊も手に取る。仕事が忙しくて今まで来られなったことを後悔するほど、ここは読書好きにはたまらない場所だ。
今日は平日のためか、図書館内にいる人は少ない。たっぷり読書を楽しみたい気分だったから、ちょうどよかった。人の視線などを気にせず本を楽しめる。
零はもう本を何冊か選び、椅子に座って読んでいる最中だった。読んでいるのは詩人についての本。その楽しげな顔をチラリと見た後、僕も零の前の席に座る。まずはミステリーから読もうかな……。
その時、図書館が急に暗闇に包まれた。停電かと思ったけど、顔を上げると図書館だけでなく窓の外も暗くなっている。まるで、一瞬にして夜が訪れたような気がした。
「何が起きているんだ?」
零が戸惑いの声を上げ、僕は「わからない」と返す。そして、足元に気を付けながら零の隣へと移動した。
すると、ガチャンと窓ガラスが割れるような音がした。そして何かが暗闇の中を這いずり回る音と、図書館にいた人たちの悲鳴が聞こえてくる。
ズルズルと音を立て、その何かは僕たちの前に現れた。暗闇に包まれていたため、最初は何かわからなかったけど、僕と零の真上にあった電気がわずかにつき、その正体が見えるようになる。
街一番ということもあり、この図書館には置いてある本の数がとても多い。近所にある図書館とは比べ物にならないくらいだ。
「すごい!読みたい本がたくさんある……」
小声でひとりごとを呟き、読みたい本を何冊も手に取る。仕事が忙しくて今まで来られなったことを後悔するほど、ここは読書好きにはたまらない場所だ。
今日は平日のためか、図書館内にいる人は少ない。たっぷり読書を楽しみたい気分だったから、ちょうどよかった。人の視線などを気にせず本を楽しめる。
零はもう本を何冊か選び、椅子に座って読んでいる最中だった。読んでいるのは詩人についての本。その楽しげな顔をチラリと見た後、僕も零の前の席に座る。まずはミステリーから読もうかな……。
その時、図書館が急に暗闇に包まれた。停電かと思ったけど、顔を上げると図書館だけでなく窓の外も暗くなっている。まるで、一瞬にして夜が訪れたような気がした。
「何が起きているんだ?」
零が戸惑いの声を上げ、僕は「わからない」と返す。そして、足元に気を付けながら零の隣へと移動した。
すると、ガチャンと窓ガラスが割れるような音がした。そして何かが暗闇の中を這いずり回る音と、図書館にいた人たちの悲鳴が聞こえてくる。
ズルズルと音を立て、その何かは僕たちの前に現れた。暗闇に包まれていたため、最初は何かわからなかったけど、僕と零の真上にあった電気がわずかにつき、その正体が見えるようになる。