天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
「うん。こうやって話すことで自分の心の中の整理ができるし、なにより季帆が俺を信じてくれているのがわかるし」

「当然だよ。私は陽貴さんの応援団だから」

「チアガールにしない?」

「えっ、あんな短いスカート無理」


 よかった。陽貴さんの表情が緩んできた。

 医師の妻としてなにができているわけでもないけれど、せめて彼を癒せる存在になりたい。


「そんなことないぞ。季帆の太ももすごくきれいだし」


 彼は布団の中で私の太ももを撫でる。
 パジャマのズボンの上からではあったが、ドキッとした。

 太ももフェチなのかしら?


「ごめん。やっぱり限界。今日はエッチなしでいい?」
「あたり前よ」


 その言い方では、私が期待してたみたいじゃない。


「おやすみ」


 彼はあいさつをしたあと三秒で眠りに落ちた。


「おやすみなさい、陽貴さん」


< 173 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop