天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい

　顔は小さく目鼻立ちはくっきりとしていて、高校生の頃にモデル事務所にスカウトされたほど眉目秀麗な人。

　おまけに脳外科医としての腕は一流で、一般的には四十歳前後でようやく開頭手術を任せてもらえるという過酷な脳神経外科の分野で、彼はすでに執刀医をしている。

　こんな優れた人が私の旦那さまになったなんて。


「それは妬いてるの？」
「妬いて、なんて……」


　図星をさされて、目がキョロッと動く。


「そういうのを嫉妬って言うんだ。安心しろ。俺が愛しているのは季帆だけだ」


　陽貴さんの言葉がにわかには信じられないが、惜しみなく愛をぶつけられて心に温かいものがなだれ込んできた。


「陽貴、さん……」
「お前に名前を呼ばれるとたまらない。今日は容赦しない」


　色気たっぷりにささやく彼は、噛みつくような荒々しいキスを落とす。


「あぁぁっ」