天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
 彼は私の首筋に舌を這わせながら、ブラの上からやわやわと胸を揉みしだく。


「は、恥ずかしい」
「俺も。でも、季帆が欲しくて止まんない」


 私が顔を真っ赤に染めている隙に、彼は上着のボタンをいとも簡単に外し、ブラまであっという間に取り去った。

 あわてて手で胸を隠すも彼に取り払われてまじまじと見つめられる。


「見ないで」
「どうして? こんなにきれいなのに」


 恍惚の表情でささやく彼が信じられない。私に欲情しているの?


「この日が来るのをずっと待ってた」
「えっ……」
「季帆を抱きたくてたまらなかった」


 彼の口から飛び出す数々の信じられない言葉が私を幸せへと導く。


「一生大切にする」
「陽貴、さん……。好き」


 再びつながった唇が熱くて溶けてしまいそうだ。

 転んで泣く私を優しくなだめたり、両親に叱られたときは一緒に謝ってくれたり……。
< 4 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop