天才脳外科医は新妻に激しい独占欲を放ちたい
あこがれの彼との新婚生活
入籍から三カ月と少し。
私は陽貴さんが働く野上総合病院の脳外科病棟で病棟クラーク――つまり事務をしている。
実は私は元看護師で、いろいろあって働いていた京浜(けいひん)大学病院を退職したのだが、結婚後に陽貴さんの医学書を引っ張り出して読んでいるところを見つかり、『看護師が無理なら事務はどう?』と提案されて今に至る。
『事務はどう?』と尋ねられはっきり断ったはずなのに、翌日、『俺の顔で面接なしで採用だって』と勝手に働くことに決められたというほうが正しい。
ただ、私の仕事への未練と復帰への戸惑いに気づいていて強引に決めたような気もするので、彼の言うままに働いてみることにした。
ただし、陽貴さんと私が夫婦だということは院長と総師長しか知らない。
周囲のスタッフが遠慮しないようにと考え、秘密にしてもらえるようにお願いしたのだ。
私は陽貴さんが働く野上総合病院の脳外科病棟で病棟クラーク――つまり事務をしている。
実は私は元看護師で、いろいろあって働いていた京浜(けいひん)大学病院を退職したのだが、結婚後に陽貴さんの医学書を引っ張り出して読んでいるところを見つかり、『看護師が無理なら事務はどう?』と提案されて今に至る。
『事務はどう?』と尋ねられはっきり断ったはずなのに、翌日、『俺の顔で面接なしで採用だって』と勝手に働くことに決められたというほうが正しい。
ただ、私の仕事への未練と復帰への戸惑いに気づいていて強引に決めたような気もするので、彼の言うままに働いてみることにした。
ただし、陽貴さんと私が夫婦だということは院長と総師長しか知らない。
周囲のスタッフが遠慮しないようにと考え、秘密にしてもらえるようにお願いしたのだ。