恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
昔から勉強だけは出来た賢心とは別の高校に進学すると思っていたのに、周りの意見も聞かず
私と同じ学校に行くと言い出した。


「えっ!?賢心はもっと上狙えるでしょ!」

「でも雪乃は俺と同じ高校は無理だろ?」

「何それ!私がバカだって言いたいの!?」

「ハハハ!そんな事言ってないよ。ただ雪乃と
離れたくないだけ」

「……いつまでも、くっついてこないでょ…」


それでも結局‥……くっついてきた。


「賢心、部活入るの?」

「いや…」

「陸上は?ずっと頑張ってきたのに」

「雪乃は?……陸上やるの?」

「私は…頭悪いから、勉強しなきゃ!ハハ…」

「じゃあ俺が勉強教えないといけないから、
やっぱり部活はやらな~い」

「勉強くらい1人で出来るよ!!」


この時も、私の為に部活を諦めてたなんて
全然知らなくて…
私に勉強を教えると言いながら、私の為に医者になると決めて必死に頑張っていた事も私は気付かなかった。

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