恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
「ねぇ…いつ頃退院出来るの??」

「ん~もう少しかな」

「えーー!!言うこと聞いてるんですけどねぇ」

「わがまま言うな」

入院して1週間。
そろそろ入院生活も飽きてきた私は、主治医に
八つ当たりしてみたりわがままを言ってみたり、
思う存分甘えていた。

そして病室に賢心と涼くんが揃って来ると、
嫌な予感しかなく、涼くんが話し始める時は
大事な話だという事が分かる。

「薬がもう効かなくて……それでカテーテル治療
した方がいいんだけど、やってみない?」

「…それで治るの?」

「それだけで絶対に良くなるとは言えない。
もしかするとペースメーカーも必要になるかもしれないけどまずはカテーテル治療したいんだ…」

「…お父さんもやってたし…お願いしようかな」

「大丈夫だ!大人しくしてれば痛くしないから」

「それは……脅しですか?」

「雪乃次第で俺はどうにでも出来るんだぞ~」

「痛かったら泣いて暴れるから!」

「そんな事したら病院中の笑い者だな」

「くぅぅ……」

最近私がわがままばかり言っていたお返しの
つもりなのか、意地悪な賢心とぶつかり合う視線はバチバチと火花が見えそうなほど。

そんな2人を涼くんは呆れながら眺めていた。

「おい……その辺でやめとけ…」


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