恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
今回の入院中に治療をする事になり少し入院が
延びた事や、治療の不安で落ち込んでいると
すかさず賢心がやって来てそばにいてくれた。

「もうわがまま言わないから…」

「ハハハ、本当に痛くするとでも思ってるのか?」

「そうじゃないけど…」

「怖いよな……でもこのまま何もせずに雪乃に
何かあった方が怖い」

「…うん。わかってる」


2人でベッドの端に座り手を繋いでいた時、
スマホが震えているのに気付き手に取ると…

「あ!お母さんだ…どうしよう」

「いいから出てみなよ」

「うん……」

そして恐る恐る出たお母さんからの電話で、
私の心臓は締め付けられるような痛みに
襲われる事になる。

「もしもし、お母さん…どうしたの?」

(雪乃……お父さんが………)

「……ぇ………………」

耳にスマホを当てている事さえ出来なくなった私を見た賢心はただ事ではないと感じ、スマホを奪い電話を変わると賢心もまた衝撃を受けていた。

「ぉ、お父さんが亡くなったって…
どういう事ですか!?」



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