恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
幼馴染みとの約束
時間を持て余していた私は、
柄にもなく庭いじりなんかしてみたり…
何も考えずに草むしりをしていると、
塀の向こうから誰かが声をかけてきた。
「雪乃ちゃん!」
「…あっ、賢心のお母さん!」
「そっち行ってもいいかしら?」
「どうぞ」
私が庭の水道で手を洗っていると、
賢心のお母さんはウッドデッキに腰を掛け
一休み。
「体調どう?」
「まぁまぁですかね……賢心の言う事聞かずに実家にいて治療も後回しにしてるからきっと怒ってると思うし、いつ悪くなるか分かんないけど…」
「ごめんね、あの子雪乃ちゃんにだけはしつこいから。でも雪乃ちゃんがいたお陰で、弱かった
賢心は諦めずに強くなって医者になれたのよ」
「え…」
「ありがとね、雪乃ちゃん」
私のお陰…?
私のせいじゃないの…?
「そういえば、家の庭リフォームした時にね
タイムカプセルみたいな物が出てきたんだけど、
今持ってくるからちょっと待ってて!」
「あ……はぃ…」
タイムカプセル?全く記憶にないけれど、
その泥だらけのクッキーの空き缶を見た瞬間、
すぐに私達が埋めたんだと分かった。
《ゆきのとけんしんのタイムカプセル》
そう書かれてあったから。
柄にもなく庭いじりなんかしてみたり…
何も考えずに草むしりをしていると、
塀の向こうから誰かが声をかけてきた。
「雪乃ちゃん!」
「…あっ、賢心のお母さん!」
「そっち行ってもいいかしら?」
「どうぞ」
私が庭の水道で手を洗っていると、
賢心のお母さんはウッドデッキに腰を掛け
一休み。
「体調どう?」
「まぁまぁですかね……賢心の言う事聞かずに実家にいて治療も後回しにしてるからきっと怒ってると思うし、いつ悪くなるか分かんないけど…」
「ごめんね、あの子雪乃ちゃんにだけはしつこいから。でも雪乃ちゃんがいたお陰で、弱かった
賢心は諦めずに強くなって医者になれたのよ」
「え…」
「ありがとね、雪乃ちゃん」
私のお陰…?
私のせいじゃないの…?
「そういえば、家の庭リフォームした時にね
タイムカプセルみたいな物が出てきたんだけど、
今持ってくるからちょっと待ってて!」
「あ……はぃ…」
タイムカプセル?全く記憶にないけれど、
その泥だらけのクッキーの空き缶を見た瞬間、
すぐに私達が埋めたんだと分かった。
《ゆきのとけんしんのタイムカプセル》
そう書かれてあったから。