恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
部屋に持ち帰ったタイムカプセルをなかなか開ける勇気が出ないまま、しばらくぼーっと眺めているところへ、買い物から帰ってきたお母さんが私の部屋に顔を出す。
「ただいま~。ん?何その汚い空き缶は…」
机の上に置いてある錆びた空き缶を見たお母さんはすぐに気付く。
「これ!小学生になってすぐに埋めてたタイムカプセルじゃない!!よく出てきたわね!!」
「お母さん覚えてるの?さっき賢心のお母さんが持ってきてくれたんだけど……」
「どうして開けないの?」
「…勝手に開けていいのかな……それに、手紙とか入ってたら…」
「じゃあお母さんが開けてあげる!」
「えっ!」
そう言って錆びた缶の蓋を力ずくで開けようと
しているお母さんの姿に、私は期待と不安で
胸が高鳴る。
「開いた!!ほら、中身は雪乃が見てごらん」
そして中には…
小さなビニール袋が2つ。
きっと汚れないように袋に入れたのだろう。
1つには私が書いた手紙。
そしてもう1つには賢心が書いた手紙と、
指輪が入っていた。
「ただいま~。ん?何その汚い空き缶は…」
机の上に置いてある錆びた空き缶を見たお母さんはすぐに気付く。
「これ!小学生になってすぐに埋めてたタイムカプセルじゃない!!よく出てきたわね!!」
「お母さん覚えてるの?さっき賢心のお母さんが持ってきてくれたんだけど……」
「どうして開けないの?」
「…勝手に開けていいのかな……それに、手紙とか入ってたら…」
「じゃあお母さんが開けてあげる!」
「えっ!」
そう言って錆びた缶の蓋を力ずくで開けようと
しているお母さんの姿に、私は期待と不安で
胸が高鳴る。
「開いた!!ほら、中身は雪乃が見てごらん」
そして中には…
小さなビニール袋が2つ。
きっと汚れないように袋に入れたのだろう。
1つには私が書いた手紙。
そしてもう1つには賢心が書いた手紙と、
指輪が入っていた。