恋友~幼馴染みの君はいつも私に付いてくる~
「えっ!?雪乃が!?」

賢心は松本先生から連絡を受け、恐れていた事が起きてしまったと驚愕し、みるみる顔は青ざめ、ただ呆然と立ち尽くしていた。

「おい!畑中がどうしたんだ!?」

「涼……雪乃が…心停止して、運ばれたって…」

「えっ!!」


手紙を読んで、思い出して懐かしくて嬉しくて、
そして何も分かっていなかった自分に失望して…
全てが終わってしまってもしょうがない…
そんな考えが頭を過る程悔やんでいた。

素直じゃなくて強がりで、
離れようとしたり求めてみたり。
無理をして思い出を忘れようとした私に、
バチが当たったのかもしれない。


ごめんね、賢心……




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