【完】セカンドマリッジライフ

イチは現在麻酔で眠っていて獣医大学に一泊するらしい。 手術こみ一泊二日で約26万の出費。

無料で引き取った野良猫はやけに高額な猫になってしまう。まあ、そんな事はどうでもいい。 イチが健康ならばそれはお金には変えられない。

ほぼ大丈夫だと獣医のお墨付きをもらって、久しぶりに雪乃の心から笑った顔を見てそれも俺を安心させた。

帰り道の車中。 雪乃はやけにハイテンションだった。

「うふふー。本当に良かった~!」

「ああ…26万の出費は痛いがな。 むしろ何もなかったのにイチの腹を切ってしまったのは可哀想だった」

「あははは~。いいよぉ。私二ヵ月タダ働きしますッ。 それでイチの命が救われるなら安いもんだし~。
それにしても獣医大学ってすっごいね! 診察室が10個くらいあったよね?!」

「まあな、あそこは学生もいるだろうし勉強する場所でもあるしな。」

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