【完】セカンドマリッジライフ

「うん、美味しい。 卵焼きもふわふわだし、このお味噌汁もすっごく美味しい。
雪乃の朝ご飯を食べると朝から元気が出るよ。 ありがとうな」

太陽の光を浴びて利久さんがこちらへ向ける笑顔がキラキラと弾ける。 その顔を見てその言葉を聞いて誰かの為に何かを出来る幸せをまた知るのだ。

「へへへ、うふふ~」

「何だよいきなりニヤニヤして気味が悪いな…。まあ君の頬が緩んでいるのは元々だが」

「あー!ひっどいのぉー。 別に何でもないですよぉーだ。 利久さんがご飯食べてるの見て幸せだなあって感じて」

「何だよ、それ。飯なんか毎日食ってる」

半ば呆れ顔の利久さんを前にして頬を膨らませて拗ねた振りをする。

「毎日見ていても幸せなのですよ。利久さんは私の幸せそのものです…!」

頬をちょっぴり赤らめて伏し目がちになる利久さんはとても照れ屋だ。 私の言葉はストレートすぎるといつも言う。

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