【完】セカンドマリッジライフ

家に居る時や寝起きの少し抜けている利久さんも素敵だけど、やっぱり動物病院に立って白衣に身を包む彼が一番かっこいい。

彼が誇りを持っている仕事の傍らに立てる事を光栄に思う。 沢山の人に影響を与えるモデルの仕事も好きだったけれど、今の自分の方がずっと好きだ。

「おい、雪乃きちんと押さえておけよ。」

「あー、先生!ごめんなさい! マロンちゃーん、注射全然痛くないよー?ちょっとチクッとするだけだからね~
キャハハ、いい子いい子。 はーい終わりですよー」

午前と午後の診療を終えて、一日の仕事はあっという間に終わる。 よく来る常連さんやそのペットたち。

毎日犬や猫と触れ合えるのもとても癒される。 命を扱う仕事だから楽しい事ばかりじゃないって分かってるけど

この世に救えない命だってある。 そんな事を目の前にすると利久さんはたまに自分の力不足を嘆いているけれど、きっとこのみどり動物病院にやって来て救われた命だってある。

だからこそ利久さんの仕事は立派な物だと思えるし、尊敬出来る。  いつでも真摯に仕事に向き合う利久さんが誇らしい。

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