【完】セカンドマリッジライフ

「ええ。東さんから雪乃さんが真摯に仕事に向き合ってきたのは聞いてますよ。
モデル時代の仕事もいくつか見せてもらいましたが、あなたのような人はモデルになる為に産まれてきたんですよ。」

ちらりと横に居る利久さんに目をやったら、彼は真剣に沢口さんが持ってきた資料に目を通していた。
確かに魅力的な話ではある。

自立したかっこいい女性に着けて欲しいジュエリー。 散りばめられたダイヤモンドは本物の輝きを放っている。 良い商品だろう。 そのアンバサダーに指名して貰えたのはとても光栄な事だけど。

「勿論私達がどれだけ雪乃さんを推していても雪乃さんがその気ではなかったらアレなんですが……
どうでしょう?
加賀美さん、ご主人はどう思いますか?
僕達も出来るだけサポートはしますし、東京に来てもらう機会は増えるかと思いますが
何よりも雪乃さんの才能をここに留めておくのは勿体ないと思いますが」


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