【完】セカンドマリッジライフ

「琥太郎。 沢口さんもここまで来てくれた事は感謝しています。
でも、もう私は秋月雪乃じゃない。
この場所で、利久さんと一緒にこの動物病院で働いて一緒に生きて行きたい。
私の幸せの場所は利久さんとここ以外はもうないんです。 今が一番幸せで、これ以上の幸せなんてないって知っているから」

答えなんかとっくに出ていたんだ。 利久さんにはちゃんと考えた方が良いと言われ、この半月頭が痛いほど考えた。

考えて考え抜いた結果、私は利久さんと生きて行くって決めた。
自分らしく居られて、いつだって笑っていられる居場所は、利久さんの隣なのだから。

「おい、雪乃よく考えろよ。 こんな良い話ないって」

「すっごく考えた! 琥太郎は昔の私しか知らないかもしれないけど、これでも私すっごく変わったの。
こうやって自分の意見を持てるようになったのも利久さんのお陰だわ…!
NYキャラメルサンドはすっごく嬉しかったけれどこのお話はお受けできません!」

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