【完】セカンドマリッジライフ
「ゆなちゃん、良かったねぇ。 きっとゆなちゃんのお家に引き取られたら幸せになれるよ。
今度は男の子と女の子だから弟と妹が一気に出来ちゃって忙しいね」
私の言葉にゆなちゃんは嬉しそうにこくこくと頷いた。 とびっきりの笑顔を見せてくれたゆなちゃんが眩しかった。
「雪乃ちゃんは男の子?女の子?」
「え?」
ゆなちゃんの言葉に利久さんもお母さんも不思議そうな顔をする。
けれどゆなちゃんはぎゅっと私のお腹に優しく抱き着いて、小さな手のひらでお腹を撫でる。
そして顔を上げて言った。
「男の子と女の子どっちだろう。 雪乃ちゃんと利久先生の赤ちゃん」
「へ。へへへへ。ひゃはーッ。 何で?どうして分かっちゃったの?!」