【完】セカンドマリッジライフ
ゆなちゃんのお母さんはびっくりしていて、利久さんに至ってはその場で硬直してしまった。
実は先日から具合いが悪く体調もおかしかったので、まさかと思っていたら案の定生理は遅れていた。
数日前妊娠検査薬を使って見たら、くっきりと線は浮かび上がったので腰が抜ける程驚いた。
「楽しみ。 赤ちゃん産まれたら見せてね」
「うん、勿論。見に来てね。うふふ~」
ゆなちゃんの頭を撫でながら立ち上がると、利久さんはまだ硬直したままだった。
直ぐにゆなちゃんのお母さんの笑顔が浮かび上がって、利久さんに向かって「おめでとうございます!」と言った。
それでも利久さんは無表情のまま凍り付いていた。
「へ?はあ? え、つか。 マジ?」
素になってしまう利久さんに笑いはこみ上げてくる。