【完】セカンドマリッジライフ

こんな伝え方になってしまったけれど、利久さんのびっくりした顔は傑作だった。

ゆなちゃん達が帰った後、何かを言いたげに私をジーっと見つめる利久さんはまだまだ実感がないようだが

私のお腹にそっと手を充てて、やんわりとした笑顔を向ける。

「マジかよ。全然お腹なんて出てないじゃないか。むしろぺったんこだし、本当にこのお腹の中に…赤ちゃんがいるのか…?」

「キャハハ、そりゃあ当たり前でしょう。気が付いたの数日前だもん。まだまだお腹なんて出ないですって~」

「明日、さっそく産婦人科に行こう。 雪乃はこれから余り無理はしないように。体調が悪い時は遠慮なく俺に言ってくれ。
明日は午前中病院を休診する事にする」

「はぁ~い!パパ!」

「パパって……」

「アハハ~まだまだ実感ないね。でも嬉しい…! 利久さんと一緒に居るだけで充分に幸せなのに
この世界にこんな幸せがあるなんて!」

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