【完】セカンドマリッジライフ
全く困ってい無さそうに雪乃が楽しそうに笑う。
つわりが余りないのは結構な事だ。 俺の作った夕食を雪乃は旨そうに口に運ぶ。
栄養ばっちりのレシピはレシピサイトでわざわざ検索した。 思ったよりもずっと彼女を溺愛している。
毎日心配で堪らない。 妊娠は病気ではないと雪乃は言うけれど、それでも心配なものは心配だ。
「雪乃は少し太った方が良い。 ふっくらとした雪乃もきっと可愛い……」
心からの本音。でも自分で言っていて恥ずかしくなってくる。
ちらりと顔を上げて雪乃の方を見ると、大好きなあの笑い方をするんだ。 口をめいっぱい大きく拡げ、目を細めて本当に幸せそうな笑顔を…。
そしてあの特徴のある笑い声を上げるのだ。
「ひゃーッひぃッ可愛いなんてー。 そんな事言われたら調子に乗っていっぱい食べちゃう…!」