【完】セカンドマリッジライフ
何て騒がしい笑い声かと初めは思った。 リビングいっぱいに響く、特徴のある引き笑い。 いつの間にか慣れてしまって、それがないと物足りないと感じるようになった。
君の笑顔は、まるで幸せの象徴だ。 無色だった俺の人生に華やかな彩を加えてくれる。
どれだけ料理を作れる俺でも幸せのレシピは知らないので、君に聞く方が早そうだ。
「とはいえ、先生も言っていた。 今は余り体重を増やして出産をするのは体にも良くないらしい。
だからある程度摂生を持って生活をするように。 」
「でもでも…利久さんのご飯美味しいし…!赤ちゃんはいっぱい食べたいって言ってるよぉ?
チョコレートケーキもチーズケーキも食べたいって泣いてるッッ……」
「それはいたしかたがなし。 赤ちゃんの為に糖質をおさえた料理とスイーツを作ろう。」
「わーい!利久さんだーい好き!
赤ちゃん~聞こえる~?パパは優しい人でちゅね~
お前は本当に幸せものだよ~。だってね、ママもパパも君の事が大好きなのだから~
あ~はっはっはっはっ~~~」