【完】セカンドマリッジライフ

赤ちゃんに影響がない程度に太れ。 将来的に君がどれだけ太っても、おばさんになったとしても愛せる覚悟は出来ている。

どんな姿形をしていたとしても、君は美しい。 見た目以上にそれを包み込む全ての空気が。
その曇りなき心。 太陽のように眩しい笑顔でこの家を照らし続けてくれ。

俺はそんな君により添え合えるような人間になりたい。


食事を終えたリビングには、ソファーで寝転がる雪乃の周りを武蔵と、イチ、ニ、サン達。
幸せの光景つーのは何気ないものばかりだ。

始まりは十ヵ月前。 突然北海道に現れた笑い方が特徴的な一人の女の子。
俺の人生に彩りを加え、見える景色を変えていった。 ’幸せ’の意味を教えてくれた人。


共に過ごしたこの十ヵ月は思い返せば君の笑顔ばかり。 君の笑顔が隣にいつもあったから、俺は自然に笑えるようになっていった。

人間嫌いでひねくれ者の俺は愛する者が沢山増えた。 雪乃が見せてくれた美しい景色のお陰で
君に出会えなければ、この街の美しささえ再確認する事はなかっただろう。

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