俺様幼馴染は素直になれない!
あっという間に時は過ぎて…
クリスマス・イブになった。
クリスマス・イブは、家族と過ごすことになっているが、親に了承してもらい、今年は友達と過ごすことにした。
クリスマス・イブは智子・一樹先輩と、瑠翔・私で過ごすことになっている。
パーティーは瑠翔の自宅で行われることになった。
「…ここが瑠翔先輩の家」
智子は瑠翔の家に来て、周囲を見渡していた。
「それでどこでパーティーするんだ?」
一樹は瑠翔に話しかける。
「俺の部屋だ。結愛と準備をしたから」
瑠翔は上の部屋を指さして、私たちに言う。
「珍しい。瑠翔が手伝うなんて…なんか悪だくみしてない」
一樹は目を細めて、瑠翔に話しかける。
「なっ。別になにもないから。結愛が楽しそうにしているから…」
瑠翔は目を大きく開いて、一樹に言っていた。
「前より素直だね。いいんじゃない」
一樹先輩は嬉しそうにニヤニヤして言った。
瑠翔は反発していたが、一樹先輩は本当に楽しそうにしていた。
それから、瑠翔の部屋へ行き、4人で買ってきたお菓子やケーキをテーブルに置いて、広げた。
思ったよりも量が多く、4人で全部食べれるか不安だったが、盛り上がったのもあるからか全部食べれた。
意外に盛り上がったのは、智子のおかげだ。
智子は笑いながら、今までの恋愛話や学校のことを話し始めた。
一樹先輩が聞き役&お笑い担当になり、相槌を打っては突っ込んだり、ボケたりと。
皆のために盛り上げて、私と瑠翔はとにかく笑った。
パーティーが終わったのは、夜10時だった。
智子と一樹先輩は寝転び、私たちもいつの間にか寄り添うように寝ていた。