俺様幼馴染は素直になれない!
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私は授業を終えてから、自宅に戻った。
瑠翔は高校3年生になってから、忙しくなっていた。
課題が増えて、私と帰宅する時間も減っていたのだ。
自宅に戻り、私は携帯を手に持ち、調べていたものを見ていた。
「…高校3年生 忙しい」
私は独り言を呟き、調べものをしていた。
それは、瑠翔のことだった。
高校3年生はどんな風に忙しいのか分からなかったから。
「…忙しいんだ。部活も勉強もあるし、受験勉強もしないといけない。そりゃ、私を相手にしている暇なんてないよね」
私はため息をついて、ベットに横になり、携帯を放り投げた。
瑠翔も高校3年生。受験生。
勉強もあるし、将来のこと考えなくちゃいけないし……
でも、少しくらい私のこと見てほしいな…。
やりたいこと沢山あるのはこの前話して、把握したけど……
前より私わがままになったな。
瑠翔の彼女になれたからって…浮かれているのかな。
瑠翔は瑠翔の考えあるしね……
私は私なりにやれることやらないと。
私はそう思いながら、自分の机に向かって、数学の課題をした。