俺様幼馴染は素直になれない!

        *

 私は授業を終えてから、自宅に戻った。

 瑠翔は高校3年生になってから、忙しくなっていた。

 課題が増えて、私と帰宅する時間も減っていたのだ。

 自宅に戻り、私は携帯を手に持ち、調べていたものを見ていた。

「…高校3年生 忙しい」

 私は独り言を呟き、調べものをしていた。

 それは、瑠翔のことだった。

 高校3年生はどんな風に忙しいのか分からなかったから。

「…忙しいんだ。部活も勉強もあるし、受験勉強もしないといけない。そりゃ、私を相手にしている暇なんてないよね」

 私はため息をついて、ベットに横になり、携帯を放り投げた。

 瑠翔も高校3年生。受験生。

 勉強もあるし、将来のこと考えなくちゃいけないし……

 でも、少しくらい私のこと見てほしいな…。

 やりたいこと沢山あるのはこの前話して、把握したけど……

 前より私わがままになったな。

 瑠翔の彼女になれたからって…浮かれているのかな。

 瑠翔は瑠翔の考えあるしね……

 私は私なりにやれることやらないと。

 私はそう思いながら、自分の机に向かって、数学の課題をした。

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