俺様幼馴染は素直になれない!
それから、2日後。
瑠翔はいきなり、私の部屋の近くにある塀から来た。
「…結愛…」
瑠翔は私の名を呼んだ。
「…瑠翔…。え?なにしてるの」
私は目を丸くして、後ろにいた瑠翔を振り返る。
「…結愛に会いに来た」
瑠翔はそう言って、私が座ったまま瑠翔は私の後ろから抱きしめられた。
「ど、どうしたの」
私は顔を後ろに向けて、瑠翔に聞いた。
「…っ。充電しにきた…。最近、会えなくてごめん」
瑠翔は私の両肩にギュッと力強く抱きしめて、私の首筋をキスしてきた。
「きゃっ」
私は高い声を出した。
「…やっぱ充電足りないな。ギュー」
瑠翔はさっきより力強く抱きしめてきた。
「……瑠翔。最近忙しいの?」
私は椅子に座ったまま、瑠翔に抱きしめられたまま聞いた。
「…そうだね。忙しいかな」
瑠翔は、すぐに返事をして、私を抱きしめて言う。
「…瑠翔さ。周りの女子とよく話すけど…瑠翔はど、どう思ってるの」
私は聞きたかったことを口にした。
瑠翔は目を丸くして、私を後ろから抱きしめるのをやめて、私と向き合う。
私は瑠翔と向き合い、瑠翔を見る。
「…え?やきもち焼いてくれるの?もしかして…」
瑠翔は嬉しそうにニヤニヤして私に聞いてきた。
「……そうだよ。瑠翔が人気者なのかは分かっていたけど…不安で」
私は立ち上がり、下を向いて声を発した。
「…っ大丈夫だよ。俺、結愛のこと愛してるよ。周りの女子との関わりはあるけど。前より、距離感考えて接してるつもりだよ」
瑠翔は満面な笑みを浮かべて、私に満足そうに言ってきた。
瑠翔の様子を見たら、本当の言葉に感じた。
彼は満面な笑みを浮かべる時は、素直に言ったときだ。
それか、伝えるのが不器用だけど、言葉で伝えようと瑠翔が頑張っているのだ。
私の心を見透かされているように瑠翔は、私が聞きたかった言葉を口にした。
私はその言葉にホッとして、肩を落とした。
「…っ私も愛してる……」
私は瑠翔の言葉に目から涙を流した。
外見も勉強も出来る瑠翔だけど…瑠翔の本当の言葉で両足を床に崩れ落ちた。
「結愛…どうした?」
瑠翔は私が床に崩れ落ちたので、すぐ心配して駆けつけた。
「…ごめん。嬉しくて…」
私は目を擦りながら、瑠翔に言うと、瑠翔は私の手を取った。