俺様幼馴染は素直になれない!
いつの間にか、4時限目は終わり、お昼休みになっていた。
智子の元へ行き、やっと授業終わったね、ご飯食べられると言って話をしていると、あのーと誰かが声をかけてきた。
私は後ろを振り返り、誰かが声をかけてきた。
「あの、相波さん。ちょっといいかな?」
ある男子クラスメイトが、笑顔で私に話しかけてきた。
ある男子クラスメイトは、上杉周(かみすぎあまね)だった。
「あ、上杉くん」
私は目を大きくして、上杉くんの目を見て声を発した。
「…えーと、ご飯まだだと思うけど、少しだけ屋上で話せる?」
上杉くんは何故か私に微笑んでいて、あまり話をしたことがないのに私に声をかけてきた。
な、なんだろうか。
「う、うん」
私は勢いのまま、返事をした。
少し智子の目を合わせて、コクリと頷いて私は上杉くんと共に屋上へ向かった。
「……」
お互い黙ったままで、私は上杉くんの後をついていくように後ろにいた。
前にいる上杉くんは私のことを気にせず、歩いていく。
私は俯き加減に前を向いて下を見て、一歩ずつ進んでいた。
すると、上杉くんは後ろを振り返り、私に言う。