俺様幼馴染は素直になれない!
「…何してるの。行かないの?」
私は靴を履いて、真正面にいた瑠翔に言う。
「…行くに決まってんだろう」
瑠翔はムッとした表情を浮かべて、早足で私より先に行った。
だったら、時間ギリギリなら私来る前に行けばいいのに。変なの。
私は瑠翔を追うように、早足で学校に向かった。
すると、瑠翔は、同じ学校の年上のお姉さんと並んで歩いていた。
私は横を通り過ぎると、瑠翔は私をじっと見て、舌を出していた。
なんなの、瑠翔。何をしたいんだよ!
私は瑠翔がいる後ろを見て、目を細める。
瑠翔は私に対してだけ、言葉遣いが悪い。