俺様幼馴染は素直になれない!
しかも、朝は珍しくファンの人に怒っていた。
あんな真剣な姿、幼稚園以来、初めて見た。
余裕ぶっているけど、全然余裕じゃない。
ぶっきらぼうな姿はあの頃と変わりない。
「…あんな姿、久しぶりに見た」
私はポツリと呟いた。
智子はえ?何と聞いてきたが、私はなんでもないと答えた。
私は歩き始めた。
智子が私に聞いてきたが、私は一人黙々と早足で歩いた。
私は心の中で考えていた。
瑠翔は、私のためにバトルをしたってこと?
意味が分からない。
瑠翔は、私が傷つくような言葉しか言ってこない。自分のことしか考えていない。
なのに、私を争ってバトルまでする人か?
瑠翔自身の気持ちが私はよく分からないでいた。