俺様幼馴染は素直になれない!
不器用俺様男子の嫉妬心


この日、俺は学校もなく、休みだった。

時間を持て余していて、なにもやることなく部屋で寝ていた。

外からガッシャンという音がした。

その音は外からだったので、窓を開けて覗くと、結愛が玄関の扉を閉める音だった。

なんだ、休みなのに、

結愛の奴出かけるのか。

あの親友と遊ぶのか。

だとしても、綺麗めなワンピースなんて着てたか?

いつも友達と遊ぶ時は、パンツスタイル。至って、シンプル。

何か嫌な予感がした。

そう思い、俺は一樹に電話した。

なぜかというと、一樹は結愛の親友・智子の連絡先を知っているので何か手がかりになるかもしれないからだ。

プルプルプルプル

「はい」

一樹は眠たそうな声で俺に返事をした。

「俺、瑠翔」

俺は自分の名前を言い、一樹に話しかける。

「登録してるから分かるよ。で、何の要件?」

一樹はあくびをして、めんどくさそうに聞いてきた。

「結愛。どっか行ったんだけど。なんか知らないか?」

俺は結愛について何か知らないのか聞いた。

「…なんか買い物とか行ったんじゃないのか」

一樹はまだ寝ぼけてるのか、うーんとうめき声を出していた。

「いや、そんなんじゃない。結愛は買い物の時や友達と遊ぶときは、パンツスタイルだ。
今日はワンピースを着てたからなんかありそうだなって。一樹、本当に知らないのか?」

俺は結愛のことならなんでも知ってる。

何年、俺と結愛はいると思ってるんだ。
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