俺様幼馴染は素直になれない!
遊園地嫌いな瑠翔が、私のために行きたいと言ってくれた。
だけど、瑠翔が楽しくなければ、私も楽しくない。
ちゃんと想いを伝えてくれた瑠翔だけど、私はちゃんと好きって伝えてない。
今、瑠翔はどんな思いでいるのかな。
そんなことを想いながら、私はいつの間にか遊園地に着いていた。
遊園地だから、沢山の人が楽しそうに遊んでいた。
学生・社会人カップル同士や家族連れ・友達で遊んで、満面な笑みで顔をあわせていた。
着くと、瑠翔は乾燥している目をパチパチさせて、私に言う。
「…結愛。な、なに乗りたい」
瑠翔は両腕を組んで、私に聞いてきた。
「…私は、瑠翔が行きたいとこでいいよ」
私は瑠翔が行きたいとこでいいと言うと、瑠翔は面白くなさそうにしていた。
「…いや、お前が乗りたいやつで」
瑠翔はボソッと私に優しく声で言う。
「私は瑠翔が乗りたいので…」
また瑠翔に言うと、彼は苦笑いを浮かべていた。
「お前が乗りたいやつがいいって言ってんだよ!」
瑠翔は大きい声で私に言い放つ。
ど、どうしたんだろう、瑠翔。
私は瑠翔が何を怒っているのか分からなく、戸惑った。