お前が好きだ。




「絶対元カノだよそれ!!」


「ごほっこほっ…」


次の日の放課後…悠木の家に向かう前に友達の矢井藍と一緒に


ファーストフード店に寄った。


そこで、昨日の悠木の「沙乙…」という発言を藍に言ったら藍がそう言った。



「むせんなよ。」


「す、すみません…んで、やっぱ元カノ?」


あたしは、ポテトを摘みながら藍を見た。


「うん。てか、それしかないでしょ?」


「そっかぁ。やっぱあるんだねこういうの…」


「…漫画の読みすぎじゃない?」


ちょっとあたしをバカにするような笑い方で笑った。

「しょ、小説もそうだもん!!」


「別に変わんないじゃん?漫画も小説も!!」


藍の言葉にムッとしたけど急に藍は顔を切り換えて真面目顔であたしを見た。


「聞いてみたら?沙乙って誰って…」


「そ!そんなこと言えるわけないよ……」




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