お前が好きだ。
「ちょっと!あたしが食べたいのなんでそうすんの?!酷い!葉花のバカ!」
「別にそこまで言わなくても……」
送信ボタンを押して携帯を元の場所に戻して藍に顔を向けた。
「ま、いいよ〜あたしも肉じゃがにしてもらうから!!」
なんでそんな肉じゃがごときで…
「…あんた今…なんでそんな肉じゃがごときで…とかバカにしたでしょ?!」
ギクッ
バレた??
「あ。そうなんだ〜あ〜もう知らない!!帰る!」
完璧にスネた藍は、自分の食べたもののゴミを捨てて店を出た。
あたしは慌てて藍の後を追い掛けた。
「あ!塾遅れる〜!!」
いきなり叫んだ藍は、振り返って
「行くね!んじゃ、頑張って誘惑して来てね♪」
と、そうウィンク付きで言って去って行った。
「何なのよ?」
あたしはため息を一回ついて歩き出した……