お前が好きだ。
あたしは、鞄を床に置いてリビングを出て寝室に向かった。
ガチャ
寝室に入って制服を脱いで部屋で着るようの服を着て悠木の元へ向かった。
「悠木〜!」
「何?」
キッチンから顔をひょこっと出してあたしを見た。
「…話しがあるんだけど…」
真剣な顔つきで悠木を見たら悠木は一旦動きを止めてあたしの前に急いでやってきた。
「何かあったの?」
少し心配したような目であたしを覗き込むように捕えた。
「うん…。だから…リビングで話そ?」
悠木は頷きあたしの後についてきた。
…本当に…元カノだったら??
まだ…その人のこと好きだったら??
諦めた方がいいの??
「…話しって何?」
苦笑いしながら悠木は白いソファに座った。
「…沙乙って誰?」