お前が好きだ。




あたしは藍の腕を掴んで耳打ちした。


「なんであたし呼んだの??」


「ん?真斗があんた狙いだから〜♪」


真斗!??呼び捨て?


「あ。真斗とは幼馴染みだから〜ついでに二人呼んでもらったの〜!!てか、あたしはどうなんだよ!って話し何だけどね?」


「は?あたし、好きな人いるのに?!!」


「あ♪忘れてた〜!でも、いいじゃん?まだ両想いじゃ……」


藍は、あたしの肩にかけてある鞄をずらしてあの赤いマークを指差した。


「何これ?」


「……知りません。」


なるべく藍の目を見ないように顔を背けた。


「……噂の彼ともうそんな関係に……?」


ニヤけながらあたしを見上げる藍…


「…さっきつけられたの!」


「さっきってあんた朝まで……!?」


「違うわ!!!!」





< 31 / 62 >

この作品をシェア

pagetop