お前が好きだ。
「はい?」
悠木はあたしに背を向け電話に出た。
「あぁ。今日家来んだっけ?えっ?沙乙も?!マジで〜♪」
沙乙……?
悠木の家に来るの??
嫌だ……嫌だよ……
その人って…
「おぅ!わかった!今直ぐ帰るから待ってて〜」
そう言って電話を切った。
「悠木…」
悠木の服を引っ張ってあたしは悠木を見上げた。
「ん?どうした?」
悠木は振り返ってあたしを見下ろした。
「あたしも帰る。。」
「は?何言ってんだよ〜?そんなに俺が好きかぁ?」
ふざけながら悠木は、言った。
そうだよ…悠木が好きだよ?って言おうとしたのに
原くんがあたしの元にやって来た。
「葉花ちゃん?」
「は、原くん…」
「あ。ごめん…邪魔した。。んじゃぁな葉花!」
悠木は微笑んで走って去って行ってしまった。
「ちょっと悠木!?」