お前が好きだ。
お兄の嫉妬
―葉花―
昨日のことを考えていたら体全体が熱くなっていた。
〜♪〜♪〜
突然携帯が鳴った。
電話?
しかもお兄?!
あたしは隣で爆睡中の悠木を起こさないようにベットから出た。
「もしもし?」
《あ。葉花?元気にやってるか?》
久しぶりに聞いたお兄の声…何だか安心した。
「うん。元気だよ…。んで、どうしたの?」
あたしは雲ひとつない青空を窓越しから眺めていた。
《悠木…お前に手、出してないよな?》
いきなりトーンが低くなるお兄の声にギクッとしながら答えた。
「うん…出してないよ…」
《本当か?…まぁいいや、明日帰るから…》
えっ明日!?
「それじゃ…もう悠木ん家にいれないの?」
《あ?お前悠木って呼んでんのか?てか、やっぱお前らデキてんだろ?》
意外と勘の鋭いお兄…
あたしは、焦るばかり…