お前が好きだ。
「もういい帰って…今日野宿でいいから…」
あたしは、お兄の背中を押してお兄を無理矢理追い出した。
「あっおい!!!!」
バタン!!
ガチャンッ
……?
「鍵閉めとかなきゃまた彰さんに怒られちゃう。」
人差し指を唇にあてて、オチャメに笑った。
あたしも続けて笑った。
お兄は、ドンドンとドアを叩いて
「お、俺が悪かったぁ!!いれてくれ〜」
そう叫んだ。
「お兄のバーカ!!」
「バッバカ!?酷いぞ兄ちゃん泣くぞ?!!」
その言葉がツボにはまった。
「あはは。泣いちゃえ〜」
グイッ
あたしは、悠木に腕を引っ張られた。
「ゆ、悠木!?」
「しぃ〜」
……??
あたしが首を傾げているといつの間にか口が塞がれていた。
チュッ