お前が好きだ。
「てか、お前にんじんしかやってないだろ?」
俺がそう言うと葉花は、バレた?と舌を出して笑った。
「たく、何がさすがあたし!!だよ。。」
「でも、にんじん美味しいよ??」
そういう問題じゃないんだけどな…
「あぁ!もうすぐで始まっちゃう!」
葉花は勢いよくテレビの前まで行き、スイッチを入れた。
「“本当にあった怖い話し”?」
テレビの画面にそう映し出されていた。
「丁度始まった!」
「怖い話し好きなの?」
俺は、皿の中の残りを一口で食べ終えて葉花の隣に座った。
「嫌い。」
「んじゃなんで見るの?」
「ん?だってこういうの一人では見れなかったから…怖くて!だから今日悠木が側にいてくれれば大丈夫!」
意味分かんねぇ…
まぁ、いつも彰さん忙しいから葉花とテレビ見る暇ないか。。
俺はため息をついて目線をテレビに向けた。
葉花は必死にクッションを抱き抱えていた。