お前が好きだ。
――――
『ねぇ!足音聞こえない?』
ドン ドン
『ん?そんなの聞こえないわよ。』
ドン ドン ドン!
足音は、どんどん強くなっていた…
『なんであたしにしか聞こえないの?!』
あたしは、声をあげて叫んだ。
すると足音が消えたのだった…
『…消えた?』
あたしはゆっくり天井を見上げた…
天井は、なんの問題もなくあたしは顔を鏡に向けた。
ドン ドン
『キャーーー!!!!』
―――――
「…うっ…」
声を押し殺しているのか葉花はさっきから、
「うっ…うう…」
とか、
「は…ぅ…っ」
とか今にも泣きそうな声を出して俺の腕にしがみついていた。
「見ない方が良かったのにな?」
「煩い!だってこんなに怖いとは思わなかったんだもん!」
別に怖くねぇよ。。
「はいはい。言い訳はいいのー」
「酷い!!もうちょっと…大丈夫?とか気ぃつかってくれたっていいじゃない?」
ギュ
腕にしがみついていた葉花の手の力が強くなった。