能力を失った聖女は用済みですか?
「おイモの精霊さんの話ですか」
私とシータの後ろから、突然アミードが顔を覗かせた。
「わっ!ア、アミードさん……びっくりするじゃないですか」
「あ、すみません。楽しそうなので、つい口を挟んでしまいました。最近シャンバラでは、精霊信仰が盛んなのですか?」
「信仰……というより感謝に近いのかも。もっと身近で、親しみのある感じの」
「なるほど。アッサラームもシャンバラ同様、古来より超自然現象は信じられていませんでした。しかしながら、このシャンバラに起こった出来事を見ると、何かしらの不思議な力があることは否定できません」
アミードは長々と語った後、畏まって私に向き直った。
「もしかするとシャンバラは、とんでもない幸運を手に入れたのかもしれない」
「と、とんでもない幸運?」
それはおイモの精霊のことだろうか?
確かに、とんでもない幸運には違いないけど、その大量発生の原因はまるでわからないのよね。
アミードはこちらを繁々と見つめた後、やがて、何かを思い出したように視線を逸らした。
私とシータの後ろから、突然アミードが顔を覗かせた。
「わっ!ア、アミードさん……びっくりするじゃないですか」
「あ、すみません。楽しそうなので、つい口を挟んでしまいました。最近シャンバラでは、精霊信仰が盛んなのですか?」
「信仰……というより感謝に近いのかも。もっと身近で、親しみのある感じの」
「なるほど。アッサラームもシャンバラ同様、古来より超自然現象は信じられていませんでした。しかしながら、このシャンバラに起こった出来事を見ると、何かしらの不思議な力があることは否定できません」
アミードは長々と語った後、畏まって私に向き直った。
「もしかするとシャンバラは、とんでもない幸運を手に入れたのかもしれない」
「と、とんでもない幸運?」
それはおイモの精霊のことだろうか?
確かに、とんでもない幸運には違いないけど、その大量発生の原因はまるでわからないのよね。
アミードはこちらを繁々と見つめた後、やがて、何かを思い出したように視線を逸らした。