能力を失った聖女は用済みですか?
そんなつもりはさらさらない。
事実を簡潔に述べただけなのに、どうやら地母神は少し傷付いたようだ。
『ふん!しかしな、手がないとは言ってないぞ?』
「えっ!?結界を破る方法があるんですか!?」
「そうなのか!何とか出来るのか、あ、すまん、また……口を挟んでしまった」
カイエンは申し訳なさそうに言ったけど、ガラティアはそれに返答した。
『出来る……まぁしかし、妾ではなくお主らがやるのだかな』
「私達が?」
『そうじゃ。結界は精霊や神霊を通さぬが人は通す』
「あ……」
そう。
確かにそうだ。
私もロランからシャンバラに来たし、ラシッドも来れた。
そして、彼はロランに戻ることも出来ている。
『気付いたようじゃの?邪神の糧は人の欲じゃからな。人がおらねば力は増やせぬ』
「それで、私達が潜入して……ん?……潜入してどうするんです!?」
結界を人が通れることはわかったけど、中に入って何が出来るのか。
邪神と戦え!なんて無茶振り……しないわよねぇ?
「待て待て!今どういう話になってるんだ?潜入ってなんだ?ルナ、教えてくれ!」
「あ、はい。実は……」
私は今の会話の内容をカイエン達に伝えた。
事実を簡潔に述べただけなのに、どうやら地母神は少し傷付いたようだ。
『ふん!しかしな、手がないとは言ってないぞ?』
「えっ!?結界を破る方法があるんですか!?」
「そうなのか!何とか出来るのか、あ、すまん、また……口を挟んでしまった」
カイエンは申し訳なさそうに言ったけど、ガラティアはそれに返答した。
『出来る……まぁしかし、妾ではなくお主らがやるのだかな』
「私達が?」
『そうじゃ。結界は精霊や神霊を通さぬが人は通す』
「あ……」
そう。
確かにそうだ。
私もロランからシャンバラに来たし、ラシッドも来れた。
そして、彼はロランに戻ることも出来ている。
『気付いたようじゃの?邪神の糧は人の欲じゃからな。人がおらねば力は増やせぬ』
「それで、私達が潜入して……ん?……潜入してどうするんです!?」
結界を人が通れることはわかったけど、中に入って何が出来るのか。
邪神と戦え!なんて無茶振り……しないわよねぇ?
「待て待て!今どういう話になってるんだ?潜入ってなんだ?ルナ、教えてくれ!」
「あ、はい。実は……」
私は今の会話の内容をカイエン達に伝えた。